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1805年 スイス製 H25mm×W45mm×D35mm

およそ200年前の貴婦人が、オシャレのための付けホクロを入れたケースでローズゴールドとメノウでできています。内蔵されているオルゴールは音源である櫛歯が1音づつネジ留めされ、またコンパクトにするためにゼンマイをシリンダー内に収納していることなど誕生期の特徴を示しています。18世紀の終わりに誕生したオルゴールは、当初は懐中時計やアクセサリーに入れるための小さなものでした。


1860年 スイス製 ニコル・フレール社 H145mm×W1360mm×D215mm
19世紀に音楽を聴く装置として現在のCDと同じ役割を持たされることになったオルゴールは高度な演奏技術が求められました。顕著な強弱表現が可能なピアノフォルテや、全音符表現を可能にしたマンドリンなどです。本機はそのふたつの機能を同時に持つ貴重な資料で、華麗な演奏が楽しめます。シリンダーは手作業での製造であったため生産量が低くやがてディスク・オルゴールの時代を迎えます。
1915年 アメリカ製 レジーナ社 H1570mm×W1360mm×D535mm

ディスク・オルゴールは鋼鉄製のディスクを交換して数多くの曲が聴けるオルゴールで1886年にドイツで最初の1台が発売されました。本機はアメリカのレジーナ社が1905年頃にわずか11台しか製造しなかった極めて数少ないオルゴールです。優雅なカーブフロントのケースにはディスクを自動交換するオートチェンジャーが組み込まれており、音響に優れた豊潤な音色を楽しめます。

1870年 フランス製 ヴィシー工房 H720mm×W450mm×D500mm

オートマタはオルゴールを組み込んだからくり人形で19世紀後半のフランスで製造が盛んでした。その精巧な動きは現代の人々をも驚かせ高い人気を得ています。19世紀に最も著名であったヴィシー工房は数多くの名作を生み出しました。当時ヨーロッパではジャポニズムが流行っておりヴィシーもその影響を受けたようです。「日本の淑女」は瞬きしながら花の香りを楽しみ、優雅に扇を動かします。

1979年 ドイツ製 クルトバウム作 H690mm×W685mm×D400mm

19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパの街角で演奏された手廻しのストリート・オルガンは、庶民にもっとも親しまれた自動演奏楽器です。円筒を使用するバレルタイプと穿孔された紙の曲譜を使用するタイプとに大別されますが、クルトバウムは19世紀の技術を20世紀に伝えた最後のマイスターといわれ1980年代まで優秀なバレル・オルガンを製造しました。

1910年 オルガン部イギリス製 ポジティブ・オルガン社
自動演奏部アメリカ製 エオリアン社 H2775mm×W1750mm×D1400mm

レコードの発明と発展まで、さまざまな楽器が自動演奏されました。代表的なのが自動ピアノであり、歴史の古い自動オルガンです。当館の自動パイプオルガンは1890年代に製造されたものですが、当時イギリスの豪邸に住んでいたオーナーによって次々バージョンアップされて行き1910年頃に現在の形になったと推定されます。パイプオルガンの荘厳で迫力ある演奏に当時のオーナーの生活が偲ばれます。

1926年 アメリカ製 ビクター・トーキング・マシン社
「最高級機種」「稀代の名機」などさまざまな賛辞が寄せられる蓄音機の名機です。

1925年から始まった電気録音方式レコードに対応して製作されました。音質の向上を目指して、100回もの試作を行い、180cmのホーンを折り曲げてケースに収納、材質などにも工夫がこらされています。蓄音機の性能が向上して行くにしたがってオルゴールや自動演奏楽器は消え行くこととなりました。